画像加工アプリ「face app」が本当に危険なアプリなのかどうか、なぜ危険と言われているのか、使用するとどうなるのかをまとめていきます。
結論からいうと2021年現在faceappの利用規約は危険ではありません。
faceappは危険だから使わない方がよい、ってのは防衛の意味でもあってはいるかもしれないけど、本質はそこじゃないよね?って話に繋がっていきます。
Faceappが危険な理由
Faceappは2017年にロシアサンクトペテルブルクのワイヤレスラボ社開発された画像加工アプリです。
そして変更された2019年まで、利用規約は以下の通り。
「FaceAppに対し、ユーザーはコンテンツ及び、提供した名前、ユーザー名、肖像を、現在並びに今後開発されるすべてのメディア形式及びチャンネルで使用、複製、変更、翻案、出版、翻訳、派生物の作成、配布、公の場での上演や掲示を世界的に永久的、非独占的に、取り消すことなく、無償で付与する」
さらに以下の文に続きます。
「利用者が本サービスを通じてコンテンツを投稿もしくは共有する場合、利用者のコンテンツ、ユーザー名、位置情報、プロフィール写真などといった関連情報が商業目的で使用される可能性があることを承諾するものとする」
つまり、faceappを使用して加工した画像は、faceappや第三者に提供された場合でも、利用規約の通りだから利用者は文句は言えないよ、という事。
この一文が「個人情報漏洩」という点でセキュリティ面で危険があると言われていたわけです。
このままであれば自分の情報が誰かに売られたり、知らないサイトで使われたりしてしまう。何よりプライバシーの問題になってしまう。確かに危険だ。
しかし、2020年には以下の文章に変更されています。
なぜ危険と言われたのか
Faceappは2017年からあるのだけれど問題になったのは2019年に騒がれた、古い利用規約が2020年6月にツイッターで拡散されてしまい、それが利用者の個人情報をサービス側が権利を得ますというような内容だったため一気に炎上しました。
ツイッターで拡散した人が狙ってやったかはわかりませんが、落ち着いて利用規約を読めばわかるものでした。
また、データをクラウドサーバーにあげていることからロシアにデータが送信されているという、いわゆる盗聴的な情報収集がなされているという噂も危険視される原因となりました。
問題の利用規約は改善された
現在の利用規約を翻訳すると問題点は解決しています。
4コンテンツについて 本契約およびプライバシーポリシーに従い、お客様とFaceAppの間など、お客様はユーザーコンテンツに対するすべての権利を保持します。さらに、FaceAppは、サービス上またはサービスを通じて投稿したユーザーコンテンツの所有権を主張しません。お客様は、本契約の期間中、サービスの提供のみを目的として、ユーザーコンテンツの使用、複製、変更、適応、派生作品の作成、配布、実行、表示を行うために、FaceAppに非独占的、ロイヤルティフリー、全世界で完全に支払われたライセンスを付与します。
危険視されるのはFaceappだけではない
Faceappは危険であるという危機感を覚えることは大切ですが、じゃあ他のアプリは大丈夫ってわけでもなくって、他のアプリでも十分危険性をはらんでいますよってことを肝に銘じましょう。
例えばfacebookの顔認証機能、アップルが使用禁止にしたにもかかわらずバックドアからその機能を忍び込ませ罰せられている。TikTokの動画も個人情報をアプリ側に送っているし、スマートフォンへの画像、位置情報などへのアクセスを許可しているけど気にしていません。
クラウドで利用できる防犯カメラだって画像や動画が流出することがないわけではありません。これからは便利なアプリとはどんどん付き合っていかなければならないので、利用をする前に一度立ち止まり本当に使用して大丈夫かな?危険って言われてるから危険だって思う前にちゃんと調べることで不安が減るかも知れませんね。
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